転職活動完全ロードマップ【第三章】転職の基本の“き”

【第三章】 転職の基本の“き”

本章では、転職をするにあたって絶対に必要となる転職の本質的な知識についてお伝えします。

※少し分量が多いので休みながらお読みください。

転職の軸が決まると、すぐさま転職サイトへ登録したり、あるいは求人サイトをあさり続けたりする人がいますが、これはNGです。
最初に転職についての最低限の知識を入れておかないと、ただただ時間を浪費するだけに終わるか、最悪はブラック企業などの望まない企業に転職をする結果になってしまいます。

そこで本章では、転職の基本の“き”と題して、転職についての本質的な考え方と、転職を語る上では欠かせない市場価値というものについて分かりやすく解説します。

第一節 転職の本質

あなたは、「転職をすること」あるいは「転職」とはどういうものだと思いますか?
少し考えてみてください。

多くの人の答えは、「仕事を変えること」「職場が変わること」「業務内容が変わること」「キャリアを変更すること」のようになると思います。
確かにその通りでこれも正解です。しかし、これらの答えは実は転職の一面しか見ていないのもまた事実です。

例えばこれを、企業側の視点から考えると、転職とは「お金を払って戦力を拡充する長期投資」にほかなりません。終身雇用が終焉を迎えたとはいえ、人を雇うということは、かなり長期にわたってまとまったお金を支払い続けること、なわけですから、企業側も必死になってより質の高い人材を求めるのも納得がいきます。

この観点から見るとあなたはまぎれもなく「投資対象」なのです。

そして、是非とも肝に銘じておいてほしい考え方、転職の本質とはまさにこれなのです。


転職とは、あなたの仕事が変わることであると同時に、あなたの提供する労働力(時間×エネルギー×能力)が売買されることでもあるのです。

ですから、転職をする者と採用企業が相手を探す、そのマッチングが行われる場を「転職市場」というのです。
もともと市場という言葉の定義は、「自由に契約売買を行える多数の売り手と買い手が存在する場」、ですから転職というのはやはり労働という商品の売買といって間違いないのです。

第二節 「転職」=「労働力の売買」 から見えてくるもの


転職を「労働力」という商品の売買だと捉えた時、新しく見えてくるもの、今後意識しておきたいことを以下にまとめておきます。

① あなたはあなたという商品のセールスマンである(死ぬほど重要)

今日からあなたは、あなたという労働力の営業マンです。自分を売るための努力を始めましょう。商品をいくらで売ればよいか、どこに売ればよいか、何をアピールするのがよいか、欠点のカバーの仕方はあるか、など考え抜きましょう。また、商品の利点や欠点を隅々まで把握し、印象的なセールストークやセールスライティングができるように努力していきましょう。

② 企業とあなたの間には対等性がある

商品の売り手と買い手は、基本的に対等なパワーバランス関係にあります。実際、あなたはパソコンを買いに家電量販店に行ったとしても、服を買いにユニ○ロに行ったとしても、店員さんに高圧的な態度を取ることはないでしょうし、店員さんから偉そうな態度を取られることもない(少ない)でしょう。お金を支払うからといって立場が上なわけでもないですし、顧客より知識があるからといって店員さんが偉いわけでもありません。支払うお金と同等の価値だと認められる商品の取引なのですから、全く持ってイーブンなわけです。

それがなぜだか、こと転職になるとそうはいかない、というよりそうは考えない人が多いのです。おそらくそれは、企業が給与を支払い、保険に加入させてくれ、つまり、ある程度生活を保障してくれることによる恩みたいなものがそうさせているのでしょう。

しかし、ちょっと待ってください。あなたが支払うものは一体何ですか?かけがえのない時間であり、精神的身体的エネルギーであり、あなただけしかもっていない経験であり、知識ですよね?それって、あなたの人生の一部そのものですよね?めちゃくちゃ払っているじゃないですか!大事なことなので再び声を大にして言います。

転職においてあなたと企業は対等なのです。ですから、嫌な条件なら断れば良いし、様々なことについて交渉をしてもよいのです。卑屈になって本音を言わないとか、耐えがたい我慢をして条件を飲む必要なんてまるでないんです。

③ 売買には損益がつきもの

売買には必ず損と益が発生します。現実的に考えて完全に等価の価値の交換はあり得ません。転職でも同じです。企業側と転職者側のどちらかにとっては有利な取引となり、どちらかにとってはやや多めに価値を支払う契約となります。つまり、どのような場合においても構造上、転職者と採用企業というのはVSの関係になるわけです。少しでも自分に益が出る売買にしようとするわけですから当然ですね。もちろん、企業としては質の高い労働力をなるべく安く確保したいし、転職者とすれば、なるべく良い待遇を引き出したいわけです。転職はwinwinを目指すべきだ、企業とは波風立てずに、という論調があることは承知していますが、これは、そういう場合もあるという例外として認識しておいた方が無難だと僕は思います。

第三節 市場価値とは?

さて、では「あなたの労働力」という商品を企業により高く買ってもらうには、そして企業としっかり交渉するためには何が必要でしょうか?

そう、それがこれまで再三出てきている市場価値というものです。これまでは、市場価値を「ビジネス戦闘力」として定義してきましたが、ここでしっかり解説したいと思います。

市場価値とは、転職市場におけるあなたの労働力の価値です。極端に言い換えると、どれだけ企業があなたを欲しい!と思うかの程度であり、年収や待遇を決定づける要因です。

これだけの説明では、おそらくまだ鮮明にイメージできないでしょうから、少しユニークな例を挙げてみたいと思います。


ある日、
とあるドームに日本中の数万という企業の採用責任者が詰めかけています。
オークションが開かれるのです。
司会の男が一人目の労働力を紹介します。

「えー、はじめはこちらのKさんです。
Kさんの基本情報はこちらです。

【Kさんの情報】
年齢…26
性別…男
仕事内容…大手ハウスメーカーの営業
入社4年目
資格…FP3級
営業成績は支店でトップクラス
年収400万 

「それでは年収100万円からスタートです。」

おそらく人出が足りていない企業の採用責任者はほぼ全員手を上げるでしょう。
業界経験があろうとなかろうと関係ありません。何せ100万円という破格の値段ですから。

「次200万です。」

司会が次の年収を提示します。

これでもほとんど手は下がらないでしょう。多くの企業が採用したいと思うはずです。

「次250万です。」

これはどうでしょうか。このあたりからそこまで深刻な人手不足でない企業や、営業・ハウスメーカーとは何のつながりも関連性もない完璧な他業界に属す企業は思案し始めると思います。しかし、26歳という将来性のある年齢を考えると、多くの企業は安い!欲しい!となるはずです。手はまだまだ上がっています。

「では次300万です。」

おそらく人出が足りている企業を中心に手はかなり下がるでしょう。破格、格安という感じではもうないからです。しかし、同業種で手を下げる企業はありません。

次に400万です!」

Kさんが転職を考えるなら、かなりリアルな金額です。
異業種、異職種の企業(つまり不動産やハウスメーカーでもなく営業職を求めてもいない)の多くは手を下げるでしょう。しかしまだ0ではありません。他業界他職種への転職の年収限度はこのあたりにありそうです。残っている企業の大半は、同業種や営業職を求める企業です。

「次に450万です!!」

他ハウスメーカーや不動産関係の営業職を求める企業は、ほぼ変化ありません。他業界の営業職もまだ少し手を挙げています。これはKさんの営業成績が評価されている結果と言えそうです。

「次に500万です!!!」

残り3社になりました。
内訳は

A社・・・某ハウスメーカー。営業を求めている

B社・・・生命保険会社。営業を求めている。

C社・・・中堅証券会社。営業を求めている。

ここで採用担当者に本音をインタビューしてみましょう。

まずはA社の採用担当の方
「はい、即戦力として働いていただけるのでね。しかも営業成績も極めて良好。500万がそこまで高いとは思いませんね。宅建をとっていただいて、ゆくゆくは支店長候補です。え?何?もう勉強中ですって?もし受かったら550万でも可ですよ、はい。何せ今は低金利で住宅も売れてますのでね、ははは。」


続いてB社
「はい、高額な商品を売るという意味では、家も保険も一緒ですから経験が十分活かされると思いました。FP3級もお持ちということでお金に関する知識の基礎もあるかな、と。最近の保険業界は辞める人も多くって……是非うちに来ていただければと思います。」


最後にC社
「現在投資ブームですからね、ガツガツ働ける若手が欲しかったのですよ。普通あまり中途はとらないんですがね、実績があれば別です。かなり良い数字を残しているみたいだし、期待してますよ」


とまぁ、こんな感じです。(※データ等すべて自作で元ソースなどはないです)
もちろん色々とつっこみどころはあるでしょうが、市場価値についてその全体像を掴んでいただくには良い例だったのではないかと思っています。

さて、もしみなさんがこのAさんと同じようにオークションにかけられたとしたらどうでしょうか?年収いくらまで手が上がるでしょうか?
そして、手を挙げている企業はどんな企業でしょうか?また、あなたが働きたいと願っている業種や職種の採用担当者の手は挙がったでしょうか?イメージしてみてください。

第四節 市場価値の上げ方

先ほどの例に自分を当てはめてみて、あまり好ましくない結果が予想される方もいるでしょう。私もそうですし、実際転職を希望する人の大半はあまり市場価値が高くないことが多いです。

しかし、転職を成功させるには、そしてよりよい条件を得るためには、市場価値が必要不可欠です。ですからここからは、その市場価値の上げ方を解説していこうと思います。

流れとしては、まず市場価値は一体何から構成されているのか、つまり何があなたの市場価値に影響を与えているのかを詳しく分析した後、市場価値の効果的な上げ方を説明します。

《市場価値の構成要素》

市場価値の構成要素はたくさんありますが、中でも大きな影響を与えるものや特に重要なものに絞って説明します。

構成要素① 業界経験

Aさんの場合で言うと、ハウスメーカー(住宅販売企業)がこれにあたります。後述しますが、どの業界にいたのか、ということは最もあなたの市場価値に影響を与えます。

構成要素② 職種経験

Aさんの場合でいうと、「営業」がこれにあたります。その他にも、経理、事務、エンジニア、デザイナー、ライター、など様々です。
「あなたは何ができますか?」という質問への返答がだいたいこれにあたります。
一言で営業といっても、何を売るのか、誰に売るのか、などの観点から細分化されていきます。目に見えるものを売る、高額な商品を売る、企業に売る、国に売る、個人に売る、などなどです。この職種経験は細分化してとらえた方が良いです。

構成要素③ 差別化できる経験

一言で言うと「同じ会社にいる人たちと比べて、仕事で目立った経験」です。
Aさんでいうと、支店でトップクラスの営業成績、がこれにあたります。
他の例では、肩書き、プロジェクトのリーダー経験、重要な商談でのプレゼンター経験、画期的なアイデアが採用された経験、自ら発案した企画をやり遂げた経験、若手の研修を独自にプランニングして評価された経験、などが当てはまります。要は「今までの職場でどんな結果出しましたか?」という質問への返事ということですね。

構成要素④ スキル(資格・検定)

※一般的に「スキル」という言葉は、職務経験とそれを担保する資格等の合算と考えられています。しかし、ここでの「スキル」とは職務経験を除くもの(つまり主に資格や検定)だと考えてください。

みなさんが市場価値という言葉を聞いて真っ先に思い浮かべるのがこれではないかと思います。「大事なのはスキルだ!スキルさえあればいいのだ!」という考えの人もいるかもしれません。かつて私もそうでした。しかし冷静になると、スキルというものは3種類に分けることができて、自分の目的に応じて取っていかないとその効果はあまり高くないのです。ここではスキルの種類について説明しておきます。

タイプ❶ 職務遂行を証明する資格
例えば、教員免許、医師免許などがそれにあたります。その職務を遂行する上で持っているはずの免許ですね。市場価値を上げるというよりは、必要不可欠なものです。

タイプ❷ 職務のクオリティを証明する資格
これは、職務経験と関連があってなおかつ、あなたの職務能力の質を証明してくれる資格になります。例えば、英会話教室の先生の英検1級とか、経理マンの日商簿記2級とか、Aさんの宅建とか、そういうものですね。この種の資格はあなたの市場価値を確実に押し上げてくれます。取得するならまずはこのタイプの資格から考えたいところです。

タイプ❸ 職務に関わらない資格
趣味的なものや、異業種へ転職するために取得した資格・検定がこれにあたります。この種の資格はタイプ❷に比べるとあまり市場価値に影響を与えません。なぜなら市場価値とは常に、業界経験と職務経験を基本ベースにしているからです。しかしながら、異業種への転職を有利にしたり、思わぬ形で仕事に活かせたり、そもそも人生が豊かになったりするので、もちろん勉強して良いことには変わりありません。

構成要素⑤ 年齢

年齢も市場価値に影響を与えます。基本的に年齢は若い方が市場価値が高いです。なぜなら単純に労働可能期間がまだ何十年もありますし、物覚えも早く、健康だからです。転職する際の契約年収が20代よりも30代、40代の方が高く出るのは、年齢が上だからではありません。そうではなくて、他の構成要素を考えた時に、20代よりもその上の年齢層の人のほうが、たくさんのものを持っているからです。特に業界経験や職務経験の長さ、がそれにあたります。企業にとって転職市場とは、基本的に即戦力を獲得する場なので、この結果は必然です。また、給料というものはそもそも「その労働者が1カ月間贅沢をせずに暮らせて、次の一カ月も働こうと思える金額」に設定されています。年齢が高くなるほど、生活コスト(主に家族)が上昇するので、こういう理由でも高い年齢層の年収は高く出るのです。
もし仮に全く同じだけの経験と能力と資格と実績と生活コストの20代と40代がいたら(あり得ませんが)、市場価値は20代の人の方が高いはずです。


構成要素⑥ 経済状況や世の中の流れ

当たり前のことながら、企業が求める人材は、世間の人々が企業に求めるものによって大きく変化します。面白いスマホゲーム作ってくれーー!と世間が要求した結果、また、早く外国に負けない自動運転システムの導入をーー!と要求した結果、現在企業はエンジニアを大募集しているわけです。
この構成要素には、流行り、ブーム、価値観の変化、など分りやすいものもあれば、金利、人口や景気、国際情勢、なども該当します。

こういったことから、市場価値というものは流動的で常に変動しているということは知っておいた方が良いでしょう。


現実的に考えて一般的な労働者が市場価値を上げるためには、次の3つしか方法はないと私は思っています。

1. 成長している業界に飛び込む

あなたがどの業界の人であるか、どの業界経験を持っているか、ということは市場価値に最も大きな影響を与えます。ですから、市場価値を最も手っ取り早く、かつガツンと上げるのにもっとも良い方法は、「業種を変える」ということになります。しかし、ただ変えるだけではダメです。成長している業界に飛び込む必要があります。その理由を2つお話します。


さて、そもそも企業というものは利潤を追い求めることが使命としてあるわけですから、どの業種の経営陣だっていつでも自社の利益を上げるチャンスを狙っていますよね。

そして大きな利益というものは歴史的にいつでも最先端の技術やテクノロジー、価値観や思想からもたらされるのです。

例えば、400年前の産業革命、1900年代初頭のエネルギー革命、1990年代のIT・インターネット革命、現代におけるAI技術や自動運転技術などがその代表です。ビジネス界、いや世界の在り方や常識やシステムを覆すような技術が日々生みだされ、洗練されていきます。あなたが経営陣だとして、こういった最先端の技術や時代の潮流に沿ったテクノロジーを自社でも活用して、より大きな利潤を獲得したいと考えるのは当然でしょう。

したがって、ゲームチェンジを引き起こしたり(引き起こしそうだったり)、今世界の人々や世界の経営者から注目されている分野での業界経験を持つ人材はとても重宝されるのです。

身近な例を挙げましょう。2021年現在、ゴールドラッシュ並にプログラミング界隈に人が集まっています。たくさんの人がエンジニア転職を求め、数々のプログラミングスクールが生徒を獲得していますね。これは、プログラミングというスキルが、新時代に伸びていきそうな業界・分野と非常に親和性が高い、という共通認識があるためです。つまり、「次世代で活躍できる証明」とか「最先端のテクノロジーや技術への親和性が高い人材であることの証明」として機能しているということですね。


そしてもう1つの理由として、こういった成長業界では、新しい仕事が生まれやすい、ということがあります。市場価値の構成要素に「差別化できる経験」というものがあったのですが、成長業界では、この経験が得やすいです。なぜなら、成長産業は、新たな仕事(それにまつわるチャレンジ、役職、企画)が次々と生まれるフロンティアだからです。旧来式の企業では既存の仕事や役職の順番待ちをさせられる場合が非常に多いものです。これだと年齢や経験年数によって「差別化できる経験」を効率よくためることができません。一方で、成長産業なら、常に新しいことに挑戦しているためいわゆる“ポスト”の数が多く、たいして勤務歴が長くなくても、すぐにレアな経験を積むことができます。

市場価値に最も影響するものは、能力でも資格やスキルでもなく、業界経験です。
これは何度繰り返してもいいほど、重要な転職常識ですので必ず覚えておいてください。最後に今現在、そして今後、どのような業界がこの成長業界に該当するのか、いくつか例を挙げておきますのでイメージを掴んでみてください。


成長業界の例(参照:「2030年すべてが加速する世界に備えよ」)

・AR(拡張現実)やVR(仮想現実)関連
・IoT技術(モノとインターネットがつながる、モノのインターネット化)関連
・新エネルギー関連(バイオ・蓄電池・水素・風力など)
・ブロックチェーン技術
・AI関連(ざっくりしすぎててごめんなさい)
・自動運転車
・電気自動車
・遺伝子医療
・遠隔医療
・ドローン
・教育アプリ
・リモートワーク援助
・ゲーム全般(e-sports)
・介護ロボティクス

などなど

2. 差別化できる経験を獲得する

転職へ向けて大きなリスクをとることなく着実に市場価値を高めたいなら、「今いる会社で差別化できる経験を獲得する」という選択肢はかなり有力です。先ほど私は、差別化できる経験の例として、「肩書き、プロジェクトのリーダー経験、重要な商談でのプレゼンター経験、画期的なアイデアが採用された経験、自ら発案した企画をやり遂げた経験、若手の研修を独自にプランニングして評価された経験」というように挙げました。もちろんこれらはほんの一部です。これ以外に何があるか書きだすよりも、差別化できる経験の共通点を示しておきます。

それは、ずばり「自分で行動し、自分で責任を取りにいった経験」ということです。

最前線に出て、何かあれば矢面に立つことになる、そういった勝負の場に自分を置くこと、これが差別化できる経験を得られる場です。これとは逆の働き方に「群れる」というのがあります。群れる、とは「その他大勢の一人になること」です。したがって責任を取ることもない代わりに差別化できる経験は手に入らず、市場価値は全く上がりません。

自分の取れる責任の最大値を増やし、市場価値も高めていくのか、その他大勢の内の一人であることに安心して、市場価値を捨てるのか、転職を決意しているあなたならばおそらくもう答えは出ているはずです。

さて、この方法を取ると思わぬ副産物があります。それは、転職をせずとも良くなるかもしれないということ、そして、円満退職の可能性が上がるということです。責任を自らとりにいくような人材は経営陣にとって宝ですから、この意識で中長期的に働くことができていれば、あなたの待遇は転職をせずとも改善していく可能性があります。さらに、成長速度にも「群れる」働き方と比べると雲泥の差がありますから、同寮や上司、後輩にも一目置かれることになり、社内での立場も変わっていきます。また、尊敬が集まるようになるとあなたの行動や決断に文句を言う人も少なくなりますから、退職時にこじれることも少なくなるでしょう。(円満退職できないことの理由の一つに、そもそも社内での立場が悪かったというものがあるんですね)

3. 勉強する

勉強は最も堅実に市場価値をあげる方法です。なんせリスクゼロですから。資格を取る勉強もよし、成長している業界へ転職するための勉強もよし、転職自体の研究(この記事はこの部分です)もよし、です。やって損はないですし、逆に言えば、勉強はやらないと損です。大きな成長を手にしている人、自分に自信がありそうな人、仕事で評価されている人、そして何より、幸せそうな人!
僕の経験ではこういった人たちに共通しているのが「日々勉強をする習慣を持っている」ということです。

勉強はした方が良い、ではなくて、「しないと損」ですよ!

お疲れさまでした。一休みしたら次の章へ参りましょう。

次は、【第四章】転職活動の準備、です!

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